文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

色を変える

白色

黒色

青色

ページ自動読み上げ

ページ自動読み上げボタン

市長あいさつ

市長の画像

令和3年4月に3期目の市政運営という重責を担わせていただいてから、早いもので3年が経過いたしました。

この間、常に「10年先の本市の将来像」を念頭に置き、本市の最重要課題である人口減少対策をはじめ、様々な課題に向き合い、市政運営に邁進いたしてまいりました。

今後も政策の柱である「庄原いちばんづくり」の理念に基づき、市民の皆様をはじめ、本市に関わりを持たれる方々に「しあわせ」や「安心」、「満足感」を実感していただける「まちづくり」に全力を傾け取り組んでまいります。

まず、「第2期庄原いちばんづくり」における一つ目の柱である「地域産業」のいちばんでございます。

市内への誘致に取り組んでまいりました製材工場が、本年4月に竣工を迎え操業を開始しました。

これを契機とし、これまで市外・県外に流出していた庄原産材を、市内へ安定的に供給する仕組みとして、原木供給・需要促進事業奨励金を制度化し、庄原産材の知名度と価値の向上によるブランド化及び森林資源の有効活用を促進させ、「儲かる循環型林業」の実現を目指すとともに、この取組が林業振興のみならず、新たな雇用の創出をはじめ、本市への経済波及効果による、地域産業の活性化に繋がるものと期待いたしております。

次に、昨年、開催されました「G7広島サミット」におきまして、「比婆牛」が各国首脳の方々に提供され、国内外の注目度が高まっております。

こうした状況を踏まえ、国際メディアセンターでは、湯﨑知事自ら先頭に立ち、各国報道陣への比婆牛のPRにご尽力をいただいたほか、10月に口和町で開催された「モーモー祭」にも、知事にご臨席いただくなど、広島県と連携し比婆牛ブランドの推進に取り組んでいるところでございます。

この歴史と伝統ある「比婆牛」ブランドを将来にわたり継承するため、比婆牛素(もと)牛(うし)の増頭を進めるとともに、畜産農家の生産基盤の強化や経営の安定化に向けた施策を、引き続き展開してまいります。

続いて、2つ目の柱である「暮らしの安心」のいちばんでございます。

子育て世代をはじめ、誰もが気軽に集い・憩うことのできる場を整備するため、上野総合公園を候補地として基本計画の策定を進めており、幅広い世代の皆さんの多様な交流を促進するとともに、周辺施設との相乗効果によるにぎわいの創出、交流・関係人口の増加を図ってまいります。

併せて、こうした集いの場の整備につきましては、市内の他の地域におきましても、検討を進めてまいります。

庄原赤十字病院においては、産科体制の維持に向け、医師の確保を支援するとともに、新たに小児医療体制を維持するため、その費用の一部を支援することで、市内で安心して子どもを産み、育てられる体制を堅持いたします。

また、西城市民病院をはじめとする本市の地域医療を守るための現状分析と医療提供体制等について調査を行い、明らかとなった課題を踏まえ、実効的な対策に向けた検討を進めてまいります。

JR芸備線の利用促進では、鉄道のネットワークを生かし、JR木次線も含めた沿線全体での利用促進に取り組むとともに、新たに市内の通学支援やラッピング列車の制作など、関係者が一丸となり利用者の増加に資する事業を展開いたします。

また、中国地方のローカル線の沿線自治体とも協力・連携を図りながら、広域的な見地での鉄道ネットワークの必要性をしっかりと訴えてまいります。

最後に、3つ目の柱である「にぎわいと活力」のいちばんでございます。

都市部と地方とのつながりを契機とした「交流人口・関係人口」の更なる拡大を図り、「知ってもらう」「来てもらう」、そして庄原を「選んでもらう」の流れをつくり、定住者の増加をめざしてまいります。

また、昨年から本格的にスタートいたしました「庄原ファンクラブ」事業に加え、全国の若者に本市での仕事や暮らしに挑戦・体験する機会を提供する「庄原いちばんづくり留学」事業に、新たに取り組むことで、こうした若者と地域・行政が一体となって、地域活性化を進め、若者の本市への移住促進に努めてまいります。

次に、昨年実施いたしました「帝釈峡 国名勝指定100年、国定公園指定60年記念イベント」を契機といたしまして、神石高原町との連携や周辺の観光資源との一体的なPR等に引き続き取り組み、更なる地域振興を図ります。

さらに、昨年6月に包括連携に関する協定を締結した至学館大学とスポーツ分野での具体的な連携について協議し、「健康づくり」や「アスリート育成」など、同大学で培われた健康スポーツ科学の知見を活かした、「にぎわい創出」につなげるための必要な環境整備に向けた、調査・研究を進めてまいります。

結びとなりますが、今後の10年先におきましても、本市がにぎわいと活力にあふれ、安心して過ごせる「まち」を創り上げるためには、市民の皆さん方との協働が欠かせないと考えております。

市民とともに手をとり合い、将来を担う若者や子どもたちとともに、「やっぱり、庄原がいちばんええよのぅ」と、実感できる故郷(ふるさと)の実現に向けて、市政を預かる者としての責務を果たしてまいる所存でございますので、引き続き市民の皆様の各段のご支援とご協力をお願い申し上げます。

令和6年4月市長名前の画像

※「用語解説」のご連絡については、ウェブリオまでお問い合わせください。