市議会の仕事

市議会とは

市議会の役割

地方自治とは、「その地域の住民が、地域社会の様々な問題を自分たちで考え、自分たちの手で処理していくこと」です。しかし、住民全員が集まって行うことは困難です。
そのため、代表者として選ばれた市議会議員が集まって、市民の代わりに様々な問題について審議し、その処理を決定しています。

市議会と市長

市議会は、条例制定や予算の決定など市の仕事の大枠を決める議決機関です。他方、市長は、執行機関として議会の決定に基づいて実際に仕事を進めていきます。
市議会と市長は、対等な立場でお互いに尊重し、協力しながら市民生活の向上に努めています。

市議会の権限

市は、仕事をするために市長が中心となって様々な計画を立て、条例や予算などを市議会に提案します。市議会は、その議案を審議したり、市政が適正に行われているかをチェックする役割も担っています。
市議会は、定例会と臨時会が開催されますが、会期中でなくても委員会などを開催して調査・研究活動を行っています。
こうした活動によって、住民の意見や要望が市政に反映されています。

議決

市長や議員から出された案件について、各議員が意思決定手続きとして賛成または反対の意思表示をすることを「表決」と言います。
議長が表決をとることを「採決」と言い、その採決の結果が「議決」です。
この「議決」が、市議会の一番代表的な仕事です。

表決の種類は、次のものがあります。
1.簡易表決 2.起立(挙手)による表決 3.投票による表決

主な議決事項

1.条例を制定・改正・廃止すること
2.予算の決定や決算の認定を行うこと
3.条例で定める契約締結、財産の取得や処分に関すること
4.その他、法律や条例などで市議会の権限とされていること

選挙・同意

議長、副議長、選挙管理委員会委員などを選挙で選びます。
また、市長から提出される副市長、教育委員会委員、監査委員など、重要な人事案件について、同意するかどうかを決めます。

市政のチェック

市政が正しく執行されているかどうか、市の仕事の状況を聞いたり、問題点を指摘することも市議会の大切な仕事です。事務の執行状況や出納検査などは、監査委員に専門的な監査を求め、その結果を請求することができます。

意見書の提出

議会は、市の公益に関する事柄について、議会の意思を意見としてまとめた文書(意見書)を国会や関係行政庁に対して提出することができます。