「庄原市地域水道ビジョン」について
庄原市は、広島県北部に位置する中山間地域で、引き続く人口の減少・少子高齢化や景気の低迷から水需要の減少が見られ、これに伴い給水収益も減少傾向にあります。
水道事業については、その創設以来、相当の期間が経過し水道施設の老朽化や近年の耐震化等の災害対策などに伴う計画的な施設の整備・維持管理が大きな課題となっています。
庄原市の水道事業は、庄原地区・東城地区の上水道事業と各支所に点在する8簡易水道事業において事業の運営を行っています。
平成17年3月の合併以降、平成20年度に簡易水道事業の統合計画を策定し、平成28年度中に全ての簡易水道の上水道事業への統合を実施し、1市1事業での水道事業運営となること、また上水道事業の会計運営の基本である公営企業会計制度が大きく変わろうとしており、本市水道事業は、大きな変革時期を迎えています。
こうした水道事業を取り巻く環境の大きな変革期において、国(厚生労働省)の水道事業の政策目標として「安心・安全・持続・環境・国際」に適合し、本市の地域特性を考慮した確かな将来像を踏まえた、実施可能な水道事業基本計画の策定が必要となっています。
以上を踏まえ、将来の水需要の予測・施設の現状と更新計画・財政運営の見通しなどの基礎調査を基に、本市の水道事業の問題点、課題を明らかにするための現状分析、将来像策定のための計画検討を行い、併せて受益者である市民のニーズを反映した「庄原市地域水道ビジョン」を策定しました。
この水道ビジョンを元に、将来に向けて持続可能な水道事業を実現するため、実現方策で定めた各種の事業を実施してまいります。