▼小林 克(こばやし かつみ)さん
山の子会との出会い
私は東城で生まれ育ち進学で離れていましたが、今から21年前、同じ東城町出身の夫の家族のため、子どもが小学校に上がるのを機に東城に戻ってきました。戻ってからいろいろな仕事をしていましたが、約10年前に職場で、東城町で絵本の読み聞かせをおこなっている読書推進ボランティアグループ「山の子会」と出会いました。当時、自分ができる範囲内で何かお手伝いがしたいと思っていた時期だったので、「山の子会」に参加することを決めました。人前に出ることが苦手な私には、絵本の読み聞かせをすることは大きな決断だったと思います。
山の子会の活動を通して
「山の子会」は昭和51年に発足し、会員が世代交代しながら今日まで東城町内の保育所、小学校などで絵本や紙芝居などの読み聞かせ活動を定期的に行っている団体です。
紙芝居づくりにも取り組んでおり、東城に伝わるお話を描き起こしたオリジナル作品もあり、今では40作品以上のストックがあります。古いものも色を塗りなおしたり、破れたところを直したりして今でも大事に使っています。みんなで紙芝居を作ったり、直したりする時間が本当に楽しいです。
小、中学校の朝の読書タイムで読み聞かせをするときは時間が決まっているため、時間内で読める作品選びや、子どもたちが楽しめるよう読み聞かせをするのは工夫が必要です。図書館で本を選んだり、自宅で読む練習をしたりしていると、新しい気づきや学びにつながっていきます。活動を通して自分の知識や経験を磨けるのはとてもありがたいことだと思っているので、これからも自分のできる範囲で活動を続けていきたいです。