庄原市山内地域では、空き家の利活用を進めるために、家財の片付けや家の掃除を手伝う「てごぉし隊」が活動しています。
人と人とのつながりを大切にしながら自発的なまちづくりに取り組む皆さんをご紹介します。
▼山内てごぉし隊
寺西 玉実(てらにし たまみ)さん
▼山内てごぉし隊
藤田 典久(ふじた のりひさ)さん
空き家片付けの「てご」をしたい! てごぉし隊
山内自治振興区では、市の空き家バンク制度等を活用しながら、地域の空き家と移住希望者を橋渡しする活動を行っています。
「住んでもらいたいけど歳をとってしもうて、どこから手をつけたらええのか。」
「大きい荷物を、よう動かせんよ。」
「家の周りの草を刈れんようになったんよ。」
活動していく中で、空き家の提供を申し出てくださる皆さんから、このような声が聞こえてきました。
皆さんが家財道具の片付けや空き家の管理に苦労されていることを知り、これはお手伝いしなければと、てごぉし隊を立ち上げました。
てごぉし隊という名前は、庄原でお手伝いを意味する「てご」という言葉に由来しています。
活動内容
活動は、空き家の家財の仕分けやごみの分別、家の掃除、庭木の剪定、敷地内の草刈りなど多岐にわたっており、たくさんの仕事があります。
メンバーもいろいろで、子育て世代のお母さんと子ども、高齢者の方などが一緒になって活動しています。地域外の方や、県立広島大学の学生さんにも声をかけて手伝ってもらっています。
てごぉし隊を利用した方からも、「半年以上かかると思っていたのに、四日で片付いた。」「空き家を見学する人の目の色が変わった。」と大変喜んでいただいています。
移住する方と心でつながりたい
空き家にかつて住んでいた方の思い出話に花が咲いて、作業がストップしてしまうこともありますが、そういう時間も大切だと思っています。
空き家の片付けを通じて地域の皆さんが楽しくつながり、新しく移住する方を地域みんなでお迎えする機運を高めていきたいです。
新しく移住する方にも、是非この輪に加わっていただきたいと思っています。