庄原市では、平成19年度から広島県で創設された「ひろしまの森づくり県民税」を財源とする「庄原市森づくり事業」に取り組んでいます。
この県民税は、県民1人当り年間500円の負担で、県全体では約10億円となっており、森づくり事業によって、手入れが十分にされていない人工林(スギ・ヒノキ)や里山林(天然林マツ・広葉樹など)の手入れ(間伐など)を行い、森林の持つ多様な公益的機能を維持していこうとするものです。
森林の多様な公益的機能とは
- 災害を防ぎます
- 水をたくわえます
- きれいな水を生み出します
- 空気をきれいにします
- 人に安らぎを与えます
- 地球温暖化を防ぎます
事業の内容は
人工林対策~森の機能を回復させます~
15年以上手入れがされていないスギ・ヒノキの人工林の間伐などに対して補助を行っています。
実際の作業はプロにおまかせ!!
1.人工林の間伐
2.台風や大雪による被害木の片付け(二次被害を防止します)
3.間伐用の作業路の整備 など
※人工林の間伐作業には、所有者負担金1万円/haが必要です。
また、事業実施後の森林管理等について20年間の協定書(所有者と庄原市)を交わします。
里山林対策~心のよりどころ、里山を美しく~
マツや広葉樹などの里山林の手入れ、間伐材の利用、森林・林業体験活動の支援などを実施しています。
1.里山林整備
- 放置された里山林の除間伐、下草刈り
- 松くい虫被害による松林の整理
- 竹林の伐採および整理による繁茂の防止
- 有害鳥獣の生息の場となっている里山林を整備し、野生鳥獣による農作物被害を防止(バッファゾーン整備)
2.里山保全活用支援事業(ソフト事業)
里山林の保全活用に関する住民団体やNPO団体などの自らの取り組みに対する支援。
3.森林・林業体験活動支援(ソフト事業)
森林の機能や林業について学ぶ体験活動に対する支援。
4.間伐材利用対策(ソフト事業)
木質バイオマスエネルギーの利用普及に関する取り組み。
※里山林整備事業については、事業実施後の森林管理等について20年間の協定書(所有者と庄原市)を交わします。