例年、11月から3月にかけての時期は、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎の感染が多数報告されています。今年は11月中から感染者が多数報告されており、更に流行が拡大する恐れがあります。
ノロウイルスには、有効なワクチンや特効薬はありません。外出先から帰宅した際や調理の前などにはしっかりと手洗いを行い、感染を防止しましょう。
ノロウイルスとは
嘔吐、下痢などの症状を引き起こす感染力の強い非常に小さな球形のウイルスです。冬季に限らず、年間を通して感染者が発生しています。
ノロウイルスに感染した場合
1日~2日の潜伏期間の後、主に嘔吐、下痢、腹痛といった症状が現れます。ただし症状には個人差があり、感染しても発症しない場合や風邪のような症状の場合もあります。
予防のポイント
手洗い
外出先から帰宅した後、調理の前、トイレに行った後などは石けんと流水でしっかりと手洗いを行いましょう。なお、ノロウイルスにはアルコールや逆性石けんはあまり効果がありません。
調理器具の洗浄と消毒
まな板、包丁などの調理器具はよく洗浄した後、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
加熱調理
食品を加熱調理する場合は、十分に加熱(中心部が85℃1分以上)しましょう。
また二枚貝や生鮮魚類を生食する場合は、食品の生食用の表示(生食用、刺身用など)を確認しましょう。