帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)ウイルスが原因で引き起こされる皮膚疾患です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内(神経節)に潜伏しており、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、再び活性化し、帯状疱疹を引き起こします。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
帯状疱疹の症状
身体の左右どちらかの神経に沿って、刺すような痛みとともに水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れます。症状の多くは上半身に現れますが、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。
多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、長期間にわたって痛みが続くこともあり、この症状は「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。
帯状疱疹を予防するには
帯状疱疹を予防するためには、免疫の働きを高めることが大切です。睡眠や休憩をとり、疲れやストレスをため込まないようにすること、適度に運動し体力をつけること、バランスのいい食事を摂ることなど、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。
さらに、50歳以上の人については、帯状疱疹ワクチンの接種で予防することができます。
帯状疱疹ワクチンについて
接種対象者50歳以上
ワクチンの種類
ワクチンの種類 | 接種回数 | 接種方法 | 有効性 | 接種費用 |
乾燥弱毒生ワクチン 「ビゲン」(生ワクチン) |
1回 | 皮下注射 | 69.8% | 約8,000~10,000円 |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 「シングリックス」(不活性化ワクチン) |
2回 (接種間隔は2カ月) |
筋肉内注射 | 96.6% | 約40,000円(2回で) |
帯状疱疹ワクチンの接種は、法令に定められた定期接種の対象ではないため、接種費用は全額自己負担になります。
現在のところ、庄原市では接種にかかる費用の公費助成制度はありません。
接種を希望される場合は、かかりつけの医療機関等にご相談ください。
帯状疱疹・帯状疱疹ワクチンについて(広島県ホームページ)(外部リンク)