全国水源の里連絡協議会の理念
「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」
全国水源の里とは
地域住民の半数以上を65歳以上の方が占め、冠婚葬祭、農業用水や道路の維持管理といった共同作業が維持できなくなる可能性が高い集落を「水源の里」と呼称します。
この水源の里は、山間部の河川の上流に位置し、豊かな自然環境や伝統文化を継承する、心を癒やす安らぎの空間として重要な役割を果たしています。この集落を失うことは、伝統文化を失うだけではなく、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、国民の保健、地球温暖化の防止などの多面的機能を有する山の荒廃をもたらし、さらには下流に住む住民にも水害の増加や海の環境悪化を引き起こすなど、山間地の住民だけではなく、社会全体で対応すべき課題となっています。
全国水源の里協議会とは
過疎・高齢化が進行し、コミュニティの維持等、地域活動が困難な状況に直面している「水源の里」が、全国各地に拡大し続ける状況の中、こうした課題を国民運動として展開し、国等に政策の展開や支援を呼びかける、全国の水源の里の活性化を図るための組織として、『上流は下流を思い、下流は上流に感謝する』を理念とする、全国水源の里連絡協議会が平成19年11月30日に設立されました。
同協議会は、平成19年10月の全国水源の里シンポジウムの開催後、 四方八洲男綾部市長をはじめとする27市町村長が発起人となり、全国の自治体に参加を呼びかけ、設立を目指していたもので、令和5年4月1日現在、北海道から鹿児島まで143の自治体が加盟しています。
庄原市は趣旨に賛同して、設立当初より協議会に加盟しており、過疎法の継続をはじめとする各種要望、シンポジウムの参加など活動を行っています。
なお、広島県内では、庄原市のほかに神石高原町が加盟しています。