四種混合ワクチンの製造が販売終了します
令和6年4月1日から五種混合ワクチンが導入されている関係で、四種混合ワクチンの製造販売が終了となります。四種混合ワクチンで接種できるのはワクチンの在庫がある間のみとなります。
原則として同一種類のワクチンを必要回数接種することとなっておりますが、販売終了に伴い同ワクチンの在庫がなく接種完了できない場合、五種混合ワクチンに切り替えて接種することが可能です。
合計4回の接種が完了されていない方は、早めに接種を受けましょう。
※ヒブワクチン接種(合計4回)が完了している場合は注意が必要です。
ヒブワクチン接種が完了している場合は、五種混合ワクチンに切り替えての接種はできません。四種混合ワクチンの在庫がある間に速やかに接種を済ませましょう。
【接種方法の例】
接種例 | 接種済 | 残りの接種 |
① | ヒブ1回 四種混合3回 |
ヒブの初回接種を2回 五種混合の追加接種を1回 |
② | ヒブ2回 四種混合2回 |
五種混合の初回接種を1回 五種混合の追加接種を1回 |
③ | ヒブ4回 四種混合3回 |
四種混合の追加接種を1回 ※五種混合は接種できません |
令和元年6月、四種混合ワクチンの一部製品(下記『対象製品(製造番号)』を参照)について、有効成分の1つであるポリオウイルスの有効成分が有効期限内に承認規格を下回ったことから、該当の製品を自主回収するとの発表がありました。
該当のワクチンに関して、現時点で安全性に影響があったとする報告はなく、有効性に関しても問題がないとされています。
ただし、該当の製品のワクチンを接種された方で、抗体検査を希望される方は無料で抗体検査を受けることができます。
抗体検査の結果、ポリオの追加免疫が必要と判断された場合は、不活化ポリオの予防接種を受けることができます。
下記の該当ワクチンを接種した方で、抗体検査を希望される場合は、接種を受けた医療機関へお問い合わせください。
対象製品(製造番号)
商品名:『テトラビック皮下注シリンジ』製造番号 | 製造年月日 | 有効期限 |
4K23A | 平成29年3月9日 | 令和元年6月8日 |
4K23B | 平成29年3月10日 | 令和元年6月9日 |
4K23C | 平成29年3月11日 | 令和元年6月10日 |
4K24A | 平成29年5月10日 | 令和元年8月9日 |
4K24B | 平成29年5月11日 | 令和元年8月10日 |
4K24C | 平成29年5月12日 | 令和元年8月11日 |
ワクチンの有効性及び安全性について
当該製品に関して、現時点で安全性に影響があったとする報告はありません。承認規格より低い抗原量のワクチンを接種した場合であっても、今回判明した程度の有効成分量が含まれていれば、十分なポリオウイルスに対する抗体を獲得できることが示されています。
ポリオ抗体検査をご希望の方
該当のワクチンを接種された方でワクチンの有効性に不安を感じ、抗体検査(抗体が獲得できているかの確認)を希望される方は、ポリオ抗体検査(無料)を受けることができます。抗体検査を希望される方は、接種を受けた医療機関へお問い合わせください。
より確実に検査結果を評価するために、また、他の定期予防接種のスケジュールへの影響を考慮して、四種混合ワクチンの4回接種完了後4週以降に抗体検査を実施することがおすすめされています。
ポリオ抗体検査、追加接種ともに費用は無料です。製造元の一般財団法人阪大微生物病気研究会の負担となります。
(追加接種は、抗体検査の結果、追加接種が必要と判断された方のみ対象になります。)
【本件にかかるお問い合わせ先】
(手続き等、具体的な内容についてはこちらへお問い合わせください。)
一般財団法人阪大微生物病研究会 問い合わせ窓口
フルーダイヤル:0120-280-980
(土・日・祝日を除く 9:00~17:30)
四種混合ワクチンの自主回収についての詳細は、下記をご覧ください。
(別添資料1)自主回収のお知らせ.pdf
(別添資料2)テトラビック自主回収に伴う抗体検査及び追加接種に関するお知らせ.pdf