○その制度上、国や県、市によって指定されていない文化財が対象となります(登録文化財が国・県・市の文化財に新たに指定された場合は、登録が抹消されます。)
庄原市の登録有形文化財一覧
登録有形文化財
神龍橋(旧紅葉橋)
読み方 | しんりゅうばし(きゅうもみじばし) |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成21年8月7日 |
所在地 | 庄原市東城町三坂~神石高原町永野 |
構造形式 | 鋼製下路式道路橋 橋長84m、幅員4.6m |
○帝釈川ダムのダム湖である神龍湖に架かる鋼製下路(かろ)式の道路橋。建設当時、単純トラスの道路橋として我が国最大であった。
○径間を実現した大規模鋼橋で、ペンシルベニアトラスと呼ばれる類例の少ない曲弦分格トラスを用いる。
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三楽荘(旧保澤家住宅)
三楽荘本館(旧保澤家住宅)
読み方 | さんらくそうほんかん |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成23年1月26日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 木造・入母屋造平入(左右に小入母屋破風付) 2階建て・桟瓦葺 桁行18.05m、梁間16.74m 建築面積282.27㎡、延床面積498.29㎡ |
○東城の中心街に位置し、城下町の面影を残す、筋をずらして交差する街路の角地に立地する大規模な町家で、明治24(1891)年に上棟された。
○屋根形式は、正面側に設けた低い入母屋破風にさらに屋根全体を覆う入母屋破風を重ねた「八棟造」とも称される特徴的な妻面を呈する。また、二階を灰漆喰塗の大壁造とし、立ちの高い二階に大きな花形の虫籠窓を並べる。
○総二階建てとしながらも、背面のみに座敷を設ける伝統的な形式を踏襲し、古式を守った格式の高さが窺える。また、入母屋破風を重ねる「八棟造」の屋根形式、二階の花形の虫籠窓など、独特な造形である。
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三楽荘離れ(旧保澤家住宅)
読み方 | さんらくそうはなれ |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成23年1月26日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 木造・入母屋造平入 2階建て・桟瓦葺 桁行13.05m、梁間10.83m 建築面積123.54㎡、延床面積207.95㎡ |
○主屋の北側に位置する。
○離れの南面・西面全体に庭に面して縁側が廻っている。片側を入母屋造とする片流れの茶室が縁を介して接続する。
○付書院の欄間は吹寄花菱格子、南側の次の間との境の欄間は牡丹に唐獅子、東側の座敷との欄間は竹に雀の透かし彫りとするなど、意匠も優雅である。
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三楽荘茶室(旧保澤家住宅)
読み方 | さんらくそうちゃしつ |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成23年1月26日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 木造・片流れ平屋建 桟瓦葺 桁行4.05m、梁間2.38m 建築面積9.63㎡、延床面積9.63㎡ |
○片側を入母屋造とする片流れの茶室は、離れの北西に位置し、縁を介して離れと接続する。
○床の落とし掛けを丸竹とし、月と蝙蝠を透かし彫りする意匠は珍しい。
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三楽荘土蔵(旧保澤家住宅)
読み方 | さんらくそうどぞう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成23年1月26日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 木造・切妻造妻入 2階建・桟瓦葺 桁行6.89m、梁間4.92m 建築面積33.96㎡、延床面積67.92㎡ 明治26年上棟 |
○小規模ながら内部の柱を丁寧な鉋仕上げとし、梁や地棟に磨丸太を用いるなど、蔵としては贅沢な造りとなっている。
○入口には塗籠で鳥居型を造り出し、吉備地方の民家の特徴を示している。
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三楽荘門および塀(旧保澤家住宅)
読み方 | さんらくそうもんおよびへい |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成23年1月26日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 木造・桟瓦葺 全長15.39m 土塀高2.13m 門高さ2.83m |
○門は離れの正面に前庭を挟んで配されている。一間一戸の棟門で、切妻造桟瓦葺である。左右には桟瓦葺の土塀が付属し、街路との間を隔てている。
○風食から、離れおよび茶室と同時期の、大正末期から昭和初期の建築と考えられる。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)
ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)第一工場
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)だいいちこうじょう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 昭和9年竣工/昭和13年改修 |
○ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)は、中国山地に開けた庄原市東城町の市街地に敷地を構えており、削岩機製造で発展した。 本件の第一工場は中心となる木造建築の工場で、桁行78mと長大であり、さらに採光のため梁間を三スパンに分けて中央を高め、さらに越屋根を設けて工夫している。効率的な作業空間の実現により、機能美を備えている。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)第二工場
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)だいにこうじょう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 | 昭和12年竣工 |
○第一工場の北側に直交して建っている。
桁行約44mで、小屋にはキングポストトラスを架け、越屋根を設けており、南面と両側面には上下窓を並べて採光している。外壁はモルタル仕上げとし、越には洗出し仕上げが施されている。
○第一工場とともに工場の中核をなす建築物である。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)仕上げ工場
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)しあげこうじょう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 |
○第一工場の東方に並行して建つ。
○桁行38mで、小屋にはクイーンポストトラスを架け、越屋根を設けており、南妻面には上部を欠円アーチ形とした窓を設け、東西面には上下窓を並べて洋風意匠としている。
○洋風意匠で採光を工夫した戦前期地方工場建築の一例である。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)便所棟
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)べんじょとう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町東城 |
構造形式 |
○従業員用の便所として、第一工場の西方に並行して建てられた。
○西に大便所、東に小便所と手洗いを並べる。耐寒のためにガラス窓を二重にしたり、建設当初より水洗式とするなど、建築された当時(昭和14年頃)としては先端的な技術を集め、衛生に配慮して建てられたことを示している。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)青年学校
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)せいねんがっこう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町川西 |
構造形式 |
○敷地南寄りに建っており、木造二階建で、屋根は半切妻。
○一階が一室の倉庫、二階が学校として使われていた。二階は中廊下を通して左右に三室ずつ並べ、4学年分の教室が設けられていた。製造現場で中心的役割を果たした養成工に教育を行っていたことを示す遺構である。
○昭和50年代中頃まで、本建物で養成工教育が行われていた。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)自治寮家族棟
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)じちりょうかぞくとう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町川西 |
構造形式 |
○自治寮施設群は、工場群から道を挟んで南に残っており、家族棟は西寄りに南北棟で建つ。
木造三階建で、屋根は半切妻、ドーマー窓を載せて洋風外観としている。内部は片廊下で、1・2階を和室の居室、3階は一室の会議室となっている。
○職住分離した近代産業社会の有様を示している。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)自治寮独身棟
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)じちりょうどくしんとう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町川西 |
構造形式 |
○敷地東側に南北棟で建っている。
○木造二階建で、屋根は家族棟と同様に半切妻で、桁行59mの長大な平面を持っている。西に片廊下を通し、東側に押入付の10畳居室が並んでいる。廊下、居室ともに開口を広くとっている。
○戦中から高度成長期にかけての第二次産業を支えた職員住宅である。
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ヤマモトロックマシン(旧山本鉄工所)自治寮食堂・娯楽室棟
読み方 | ヤマモトロックマシン(きゅうやまもとてっこうしょ)じちりょうしょくどう・ごらくしつとう |
登録 | 国登録 |
種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 |
登録年月日 | 平成28年2月25日 |
所在地 | 庄原市東城町川西 |
構造形式 |
○家族棟と独身寮の間に建っており、木造二階建で南北棟の食堂および娯楽室に、平屋建で東西棟の炊事場および炊事夫部屋が附属している。
○1階の食堂、2階の娯楽室ともに一室の大空間とし、プレス成型された鋼製の天井板が張られている。
○戦前期における自治寮の生活の様相を伝えている。
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