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西城地域の記念物(天然記念物)

○記念物には史跡・名勝・天然記念物があります。西城地域の史跡はこちらのページ
○庄原市の記念物一覧と他地域の記念物についてはこちらから

天然記念物一覧

国指定
名称 地域 種類
比婆山のブナ純林 西城
比和
植物
熊野の大トチ 西城 植物
県指定
名称 地域 種類
ゴギ 西城 動物
熊野神社の老杉 西城 植物
西城浄久寺のカヤ 西城 植物
大屋のサイジョウガキ 西城 植物
北村神社の巨樹群 西城 植物
平子のタンバグリ 西城 植物
市指定
名称 地域 種類
比婆山のイチイ群 西城
比和
植物
三坂中組の三本イチイ 西城 植物
天戸神社の大スギ 西城 植物
ゴギ 西城 動物



天然記念物

比婆山のブナ純林

晩秋のブナ林

読み方 ひばやまのブナじゅんりん
指定 国指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和35年7月15日
所在地 庄原市西城町油木
庄原市比和町三河内
構造形式 約89.9ha(比和側約5.6ha、 西城側約84.3ha)
解説
○比婆山は、古事記においてイザナミが葬られた『比婆之山』であるとして古来より神聖視され、聖域として扱われてきたため、伐採等から免れたといわれている。
○ブナ林は日本海型と太平洋型とに大別され、ブナと共に森をつくる植物の種類が異なっている。当地のブナ林は二つの型の要素を兼ね備えた遷移的な性格を持つブナ林としては、もっとも南に位置しており、学術的に注目される。なおかつ、先のような事情から極相林としてよく保存され、豊かな森林が形成されている。
○また、当地で最大の木は胸高幹囲3.7mに達し、 県下第1位である。


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熊野の大トチ

熊野の大トチ

読み方 くまののおおトチ
指定 国指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和63年3月17日
所在地 庄原市西城町熊野
構造形式 根回り周囲 12.2m
樹高約30m
根元から2本の巨幹に分かれる
解説
○トチノキは、パリの並木として有名なマロニエに近い木である。日本特産で北海道南部から九州北部まで分布している。湿度が高く水はけのよい土地を好むので、山地河岸や低地などに多い。初夏の頃美しい花のふさが上向きになって咲く。秋熟す実はクリに似ていて食べられる。
○本樹は大羽川の渓流の傍らに生育し、基幹に空洞がありその中に30人を収容する。根元から2本の巨幹に分かれ、日本有数の巨樹である。


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ゴギ

ゴギ
※内藤順一氏提供
読み方 ゴギ
指定 県指定・市指定
種別 記念物
種類 動物
指定年月日 昭和26年11月6日(県)
昭和61年3月1日(市)
所在地 庄原市西城町熊野
(県指定区域の他が市指定区域)
構造形式 イワナ属
体長30cmに達する
解説
○ゴギは中国山地西部(庄原市道後山周辺~錦川(山口)・高津川(島根)分水嶺。それよりも東西の分布は人為移入とみられる。)に分布するイワナの亜種で、背中の白斑が頭頂部にまで続いていることが特徴である。イワナの仲間は寒冷な北方域が分布の中心で、日本は分布の南の端にあたる。なかでも、中国山地に分布するゴギは、世界でも南限に近い地域に分布するイワナの仲間として、学術的に価値が高い。
○ゴギの祖先は、寒冷であった氷河期に分布を広げたが、その終焉に伴う気候の温暖化によって生息域が狭まり、現在では河川の最上流部の清冽な渓流のみに生息するようになったと考えられる。
○水生昆虫や河川への落下昆虫を主な餌としているが、それらの昆虫を育むためには豊かな広葉樹の森が必要である。同時に、そのような森林はゴギの棲む清冽な水を維持するためにも重要である。
○一方で、生息域へのアマゴやヤマメ、さらには他地域のイワナの放流により、競争による生息域の減少、交雑による純粋性の喪失などにより絶滅が危惧されており、広島県のレッドデータブックでは絶滅危惧I類に分類されている。

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熊野神社の老杉

熊野神社の老杉
熊野神社の老杉
読み方 くまのじんじゃのろうさん
指定 県指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和27年2月22日
所在地 庄原市西城町熊野
構造形式 目通り幹囲5m以上 11本
うち 8.1 m(県下第3位)
7.8 m(同第4位)
7.2 m(同第7位)
※いずれも指定時
解説
○比婆山南麓にある熊野神社は、イザナミが葬られたと伝えられる比婆山の遥拝所として古くから地域の信仰を集めており、その社叢は亭々たる老杉によって形成されている。
○目通り幹囲5m以上のものが11本を数え、一木よく森をなす巨杉が群叢をなしている。


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西城浄久寺のカヤ

浄久寺のカヤ

読み方 さいじょうじょうきゅうじのカヤ
指定 県指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和44年4月28日
所在地 庄原市西城町栗
構造形式 胸高周囲 3.98 m
樹高約22 m
解説
○カヤは屋久島から太平洋側は宮城県、日本海側は山形県まで分布する常緑針葉の高木で、雌雄異株である。
○本樹は県下有数のカヤの巨樹である。主幹が直立し、枝の発達はよく、樹勢はすこぶる旺盛で、多数の果実をつける。


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大屋のサイジョウガキ

大屋のサイジョウガキ

読み方 おおやのサイジョウガキ
指定 県指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和53年1月31日
所在地 庄原市西城町大屋
構造形式 根回り周囲 4.05 m
目通り幹囲 3.70 m
樹高約17 m
解説
○地上より4mの高さのところで3本の支幹に分かれ、横径20m内外の広い樹冠部を形成していたが、平成3年(1991)の台風19号により支幹より上部が折損し、現在では主幹部が残っている。
○果実はサイジョウガキに特徴的な、やや角張った卵形で、縦7cm内外、横5.5cm内外の大きさである。現在知られている限り、サイジョウガキとしてだけでなくカキノキ全体としても県内第1位の巨樹である。


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北村神社の巨樹群

北村神社の巨樹群

読み方 きたむらじんじゃのきょじゅぐん
指定 県指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和53年10月4日
所在地 庄原市西城町三坂
構造形式
解説
○北村神社は旧三坂村の開基北村源之丞を祭神とし、道後山の山麓、海抜710mに位置している。
○その境内にはイチイ、スギ、トチノキ、オオモミジの巨樹群が見事な社叢を形成していた。中でもイチイ、スギ、トチノキの三樹は稀に見る大木で、樹齢はいずれも300年を越えるものと推定され、天然記念物に指定された。
○しかしながら、枯死等によって一部の樹が失われ、現在ではイチイ、トチノキが残存しているのみである。


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平子のタンバグリ

平子のタンバグリ

読み方 ひらこのタンバグリ
指定 県指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和53年10月4日
所在地 庄原市西城町平子
構造形式 根回り周囲 5.93 m
目通り幹囲 5.10 m
樹高約15 m
枝張り東6m、西13m、南5.4 m、北11.5 m
解説
○クリは日本特産の落葉高木で北海道から屋久島にいたる山地に広く分布している。タンバグリは兵庫県丹波原産の果実の大きい品種で、広島県内でも各地に植えられている。
○本樹は西城町平子の海抜550mの山間にあり、主幹はやや傾いて地上4m辺りから分枝が始まり、葉のよく繁った丸い樹冠を形成している。樹勢は旺盛で着果も良好であり、果実は山地に自生する母種より大きくて縦2.4~2.9 cm、横2.2~2.8cmの大きさである。クリの木として県下第1位の巨樹であるだけでなく、全国でも指折りの巨樹である。


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比婆山のイチイ群

比婆山のイチイ群

読み方 ひばやまのイチイぐん
指定 市指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和43年6月10日
平成29年8月18日(追加指定)
所在地 庄原市西城町油木
庄原市比和町三河内
構造形式 比婆山御陵の峰・標高1,200m以上の区域
胸高幹囲1m以上のもの95本(追加指定時)、他若齢木
解説
○イチイは樹高15~20mに達する常緑の高木で、庭木などに利用されるほか、材木としても価値が高い樹木である。○日本では北海道~九州にかけて分布しているものの、暑さに弱いことから西日本での分布は高標高地に限られている。中国山地では高所に見られるが、比婆山御陵の山頂部には稀にみる群落が形成されている。当地はイザナミの葬地と伝えられており、そこに群生するイチイは神域の象徴として崇められてきた。このような背景から、西城町(当時)により天然記念物に指定された。
○しかしながら、比婆山御陵は西城町と比和町にまたがっており、比和町側にもイチイが存在することは知られていた。平成28年の調査によってその生育状況が詳らかになり、比和町側にも多数が生育していることが判明した。これらを一体のものとして保護の万全を図るため、平成29年に追加指定が行われた。


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三坂中組の三本イチイ

三坂中組の三本イチイ

読み方 みさかなかぐみのさんぼんイチイ
指定 市指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和55年9月19日
所在地 庄原市西城町三坂
構造形式 イチイ(イチイ科)
東から西に向かって1号、2号、3号
1号:目通幹囲 2.85 m、樹高約10m(枯死により伐採)
2号:目通幹囲 3.15 m、樹高約10m
3号:目通幹囲 3.25 m、樹高約10m
解説
○イチイは北海道・本州・四国・九州、千島・樺太・朝鮮・中国(東北)・シベリア東部に分布する常緑の高木で、高さ15~20mにも達するが、ときに低木状で這うものがある。
○庄原市西城町付近が天然のイチイの南西限であるといわれているが、本件のイチイは畑の防風林として植栽されたと推定される。1号は枯死により伐採されたが、残りの2本は直幹がよく伸長し、天然の樹形を保持している。2号は雌株、3号は雄株で、民家周辺に成育するイチイとしては県下有数の巨樹である。


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天戸神社の大スギ

天戸神社の大スギ

読み方 あまとじんじゃのおおスギ
指定 市指定
種別 記念物
種類 植物
指定年月日 昭和55年9月19日
所在地 庄原市西城町大佐
構造形式 根回周囲 9.15 m
目通幹囲 6.00 m
樹高約25 m
解説
○天戸神社境内に生育するスギの大木で、根元より約4mの高さで2枝に分岐しているが、県下でも有数の巨樹である。


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