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市長あいさつ

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令和3年4月に3期目の市政運営という重責を担わせていただいてから、早いもので2年が経過をいたしました。

この間、常に「10年先の本市の将来像」を念頭に置き、本市の最重要課題である人口減少対策をはじめ、様々な課題に向き合い、市政運営に邁進をいたしてまいりました。

今後も市民の皆様の暮らしの安心を最優先事項とし、「やっぱり、庄原がいちばんええよのう」と実感できる「まちづくり」に全力で取り組んでまいります。

さて、現在、国内で初の新型コロナウイルス感染症患者が確認され、3年余りの月日が経過いたしました。

これまで長きにわたり、最前線で感染症対策にご尽力をいただいております、医療関係者をはじめとする全ての皆様に対し、改めて深く感謝の意を表します。

当面、感染症の根絶は厳しいと予想され、今後も感染拡大に十分留意する必要があると認識をいたしておりますが、企業活動や観光交流などの社会活動について、回復基調も期待されるところでございます。

一方では、昨年2月、ロシアがウクライナに対し、侵略を開始しました。

この卑劣な行為は、断じて許されるものではなく、厳しく非難をいたします。

この侵略に端を発した世界規模での原油や天然ガス、穀物などの価格高騰は、ヨーロッパに留まらず、エネルギー需要の大半を輸入に頼る我が国の経済にも多大な影響を与え、国民生活に大きな混乱を来しております。

社会情勢の不透明感が高まる中、本市におきましては、市民の皆様・市内事業者の皆様の生活や事業活動を支援するため、国・県とも協調した緊急経済対策により、長引くコロナ禍と急激な物価・エネルギーの価格高騰がもたらす影響に対し、機動的に対策を講じてまいりました。

こうした喫緊の経済対策の一方、昨年の本市の主な施策につきましては、4月の交流宿泊施設「桜花の郷ラ・フォーレ庄原」及び観光宿泊施設「鮎の里公園」のリニューアルオープン、7月のお試しオフィス「吾妻ロッジ36(さんろく)」の整備など、観光交流や人流の促進に向け、具体化を進めるとともに、6月には、新焼却施設「備北クリーンセンター」が稼働を開始し、生活環境の更なる向上も図っております。

各種の施策の着実な展開の中でも、とりわけ11月に株式会社ウッドワン様及び株式会社フォレストワン様との製材工場にかかる立地協定が締結の運びとなり、豊富な森林資源の活用とともに、「儲かる循環型林業」の実現に向け、大きな一歩となったところでございます。

次に、令和5年度における本市の市政運営の基本的な方針につきましては、平成30年以降、頻発した豪雨災害に対応した切れ目のない復旧へ取り組み、市民生活の安心安全の確保に努めてまいります。

新型コロナウイルス感染症や物価高騰などに対する機動的かつ弾力的な取り組みにつきましては、引き続き、国・県の動向を踏まえ、景気動向や市民生活を注視し、市民の皆様の生活を最優先に適時に必要な対応を行ってまいります。

本市の最重要課題として捉えております人口減少対策に対しましては、これまで市を挙げて粘り強く実施してきた様々な継続事業に加え、新たに子どもたちを中心に幅広い世代が集い交流できる場の計画策定に着手するなど、人口減少という大きな課題に対して全力で取り組んでまいります。

また、物価・エネルギー価格の高騰が子育て世帯へも大きく影響を与えていることから、乳幼児等医療費の支給対象年齢を、これまでの「15歳」から「18歳」までに拡充するとともに、所得による支給制限を撤廃し、すべての子育て家庭の経済的負担軽減を図ってまいります。

こうした中、本年、全国に誇る観光地「帝釈峡」が国の名勝指定100年、国定公園指定60年という記念すべき年を迎えることから、新たな観光地域づくりの好機と捉え、神石高原町との連携や他の観光資源との一体的なPR等による地域振興と観光交流を推進いたします。

JR芸備線の利用促進につきましては、鉄道が地域の日常生活と地域活性化に不可欠な資源であるとの認識の下、「生活交通としての利用促進」「市外からの乗客の呼び込み」「利用促進への市民参画」の3つの柱に基づき、インバウンドによる観光客増などを目的とした「ローカルダイブ・トレイン・モニターツアー」など、様々な利用促進施策を推進いたします。

一方で、国により法制度化が進められている「特定線区再構築協議会」への対応を視野に入れ、市内外の皆さんの熱意とともに、地域の生活基盤を維持するため、利用促進施策のより一層の取り組み強化を図ってまいります。

また、改修工事を進めてまいりました庄原市民会館と庄原自治振興センターが、本年4月1日に落成を迎えました。 新たな地域づくり活動並びに文化の拠点施設として活用を進めるとともに、市内各自治振興区が主体的に取り組まれる自治活動に支援をいたします。

さらに、自治振興区による自主的かつ積極的な移住・定住への活動を支援するため、地域マネージャーの拡充を行うとともに、「庄原ファンクラブ」と連携し、本市で暮らす魅力などの情報発信を強化することで、市内外から広く関心・共感を得て、本市への移住・定住を促進いたします。

次に医療体制につきましては、コロナ禍においても、市民の生命・健康維持にご尽力いただいている庄原赤十字病院に対し、継続した支援を行うことで、基幹的な医療機関としての救急医療並びに地域医療の体制確保を図ってまいります。

地域包括ケアの拠点として重要な機能を有する西城市民病院につきましては、西城市街地のまちづくりの観点も踏まえる中で、施設整備の検討を開始するとともに、将来にわたる安定した医療提供体制に向けた病院経営に努めます。

また、本市の森林資源の可能性に着目し、地域活力に繋げてまいりたいとの想いから、昨年、株式会社ウッドワン様及び株式会社フォレストワン様と製材工場の立地協定を締結することができ、これまで長期ビジョンとしてお示しをしておりました「儲かる循環型林業」の一部が具体化し、木材の搬出から製材・流通、そして支援策の拡充による再造林の拡大からなる「22世紀に繋ぐ森林資源の循環」の構図が目に見える形となりました。

今後の庄原産材のブランド展開、森林の適正管理及び林業・木材産業の更なる展望が開けていくものと確信をいたしており、長期ビジョンの実現に向け各施策を着実に実行してまいります。

結びに、今後も「10 年先の本市の将来像」を念頭に置き、市民の皆様の活力ある暮らしの実現をめざし、

「やっぱり、庄原がいちばんええよのぉ」

と実感をしていただける「まちづくり」を着実に進めてまいりますので、引き続き、市民の皆様の格段のご支援とご協力をお願い申し上げます。

令和5年4月市長名前の画像

※「用語解説」のご連絡については、ウェブリオまでお問い合わせください。